沖縄の畳屋さんの技術向上研修会
こんにちは!沖縄県那覇市(小禄)と豊見城市(名嘉地)にある、たかえす畳店です。
去る5月17日、18日に2日日間かけて、沖縄県内と九州にある畳屋さんの技術研修会を開催しました。
第二回ですけど、沖縄畳研修会の目的はズバリ!! ‶畳の技術向上″
この沖縄畳研修会は、(各一人一人が最後まで仕上げる講習会)、全国の畳業界の講習会ではない価値のある講習会だと思っています。
これまた講師陣が凄いです!!
講師に(TTMタタミテクニカルマネージメント代表)奈良県にある、創業300年の浜田畳店から「浜田賢司」さんと、第九回九州畳技能大会チャンピオン(福岡にある熊丸畳店)から助手として「熊丸剛」さんをお招きして、那覇市にある沖縄県立博物館にて研修会をたかえす畳店が主催しました。
沖縄県内の畳屋さんと九州の畳屋さんにお声かけしたところ、11人が参加しました。
ご参加された、畳屋さん、ありがとうございます!
第2回目となる今回は、「四天付き拝敷き」というお寺さんで利用される特殊な技法を学びました。
皆さん、2日間、楽しく、真剣に学びました。
四天付き拝敷きとは?
寺院での礼拝の時に使用させれる畳のことです。
四点とは、仏教における守護神のことで「東方に持国天」、「南方に増長天」、「西方に広目天」、「北方に毘沙門天(多聞天)」を表しているそうです。
四天付拝敷は、全ての宗派の寺院で使うわけではなく、浄土宗、浄土真宗は使用いたしません。
特に禅宗(曹洞宗・臨済宗・黄檗宗)や日蓮宗、真言宗、天台宗など多くの宗教で使用されているそうです。
沖縄(琉球王国時代)には江戸時代に臨済宗妙心寺派が布教に渡り、その後琉球(沖縄)では臨済宗のお寺が多く存在します。と聞いております。
なので、沖縄の畳屋さんも四天付き拝敷の作り方を学んで、臨済宗のお寺にお声を掛けにいきたいですね。。
四天付き拝敷きの形状として、一畳ものと半畳ものがあります。
いずれも二重の袷(あわせ)にすることが基本です。
縁は高麗縁を使用します。高麗紋を袷せることが非常に難しいです。
四天付き拝敷きの作業手順
1.寸法決め(各お寺の要望)
2.紋べり裁断(高麗縁)
3.畳表裁断(紋縁に合わせて)
4.四天の場所決め(四天縫い)
5.上付きから縫う(框側)
6.下付き縫い(巾側)
7.四天の框側にあたる部分を布団針で縫う
8. 上付きと下付き(框側と縁側)の四角、45°を合わせて縫う(布団針の曲り針)
9. 表面の畳表(紋縁が付いてる)と裏面になる畳表を※袷る(あわせる)
10.裏面の四角の紋の位置から縫う(布団針の曲り針)
※裏面の紋の合わせ方は個人的のバランスなので見栄え良く合わせる。
11. 裏面の上付き下付き(框側・縁側)、周囲を縫う
12. 仕上げは軽く霧を吹いてアイロンして完成!!!
作業風景↓
四天つき
上付きの模様を袷る
※浜田さん流 サラシを入れる
四天付き拝敷き完成!
講師の浜田さんは「確認して修正を怠らないこと」と繰り返しお話していました。
寸法を測り、確認し、修正しながら作業を進めないと、高麗紋が合わず、またやり直しになってしまいます。
他の畳屋さんも「丁寧に作業を進めていくことが大切だと改めて実感」しているようでした。
畳研修会の様子
畳職人さん、皆さん真剣です。
最後は、講師と記念撮影!
沖縄で畳屋さんをもっと盛り上げたい
たかえす畳店では、畳の伝統技術を常に習得し、沖縄の畳業界を盛り上げたいと考えています。
伝統的な畳だけでなく、デザイン性の高い畳やフローリングでも利用できる置き畳などもご提案しています。
今回の畳技能研修会では、高麗縁という寺院で使用される伝統的な高麗紋の柄を使用して技法を学びましたが、一般のお客様用にも、たかえす畳店では畳のへりの種類を数を多く扱っています。
沖縄シリーズのゴーヤー柄やミンサー柄、またペット好きの猫の足跡柄など、個性あるデザイン性の高い縁(ヘリ)をご提案できます。
畳のヘリを変えるだけで、部屋の雰囲気はガラっと変わります!あなたの好みやお部屋のコンセプトに合わせて、ご提案します。
また、「梅雨時は畳のカビが心配です!」というお客様も多いです。
カビ対策に、熱処理のサービスもご提供しておりますのでお気軽にご相談ください。午前中に引き取って、夕方には完了できますよ。
カビ対策については、こちらの動画もご覧ください。
畳にカビが発生した場合はどうすれば?この動画では畳のお手入れ方法をご紹介しています。
「沖縄の畳屋さんの料金っていくらなの?」という方は、こちらの畳の料金表をご覧ください。
畳の料金表はこちら
お気軽にご相談ください。
個人のお客様以外に、飲食店やホテルなどの畳替えもスピード対応しております。